最近よく耳にする「マイクロ法人」。 個人事業主さんのあいだで注目が高まっています。
でも、 「結局なにができるの?」 「節税になるって本当?」 「デメリットはないの?」 と気になることも多いはず。
この記事では、マイクロ法人の基本とメリット・デメリットをまとめました。
■ マイクロ法人とは?
マイクロ法人とは、1〜2名で運営する小さな会社のこと。 特別な法律上の区分ではなく、一般的な呼び方です。
- 代表者1名
- 従業員0〜1名
- 売上は小規模
- 役員報酬も低め
こんな“ミニマムな会社”を指します。
個人事業主が
- 社会保険料の最適化
- 経費管理のしやすさ
- 信用力アップ などを目的に設立するケースが多いです。
■ なぜマイクロ法人が注目されているの?
理由はシンプルで、 個人事業主の社会保険料が年々重くなっているから。
個人事業主は
- 国民健康保険
- 国民年金 に加入しますが、保険料は「前年の所得」で決まります。
売上が増えるほど負担も増える仕組みです。
そこで、 マイクロ法人をつくり、役員報酬を低めに設定することで、 社会保険料を抑えられる場合がある という点が注目されています。
■ マイクロ法人のメリット
① 社会保険料の最適化
個人事業主の国保は所得に連動しますが、 マイクロ法人の社会保険は 役員報酬ベース。
役員報酬を低く設定すれば、 社会保険料をコントロールしやすいというメリットがあります。
② 経費として認められる範囲が広い
法人の方が、経費として認められる範囲が広めです。
- 通信費
- パソコン・備品
- 事務所家賃
- 車両費
- 研修費
個人事業より柔軟に経費計上できるのが魅力。
③ 法人の信用力が使える
法人名義があると、
- 法人口座
- 法人カード
- リース契約
- 補助金申請
などがスムーズになることがあります。
「個人事業主より信用されやすい」という場面もあります。
④ 事業を分けてリスク管理できる
たとえば、
- 個人事業:デザイン・コンサル
- 法人:物販・広告・請負
のように分けることで、 トラブルが起きても影響を最小限にできるというメリットがあります。
■ マイクロ法人のデメリット・注意点
① 維持コストがかかる
マイクロ法人でも、最低限の費用は必要です。
- 法人住民税(均等割)
- 会計ソフト
- 登記費用
- 税理士費用(任意)
年間 7〜10万円程度 は見ておく必要があります。
② 役員報酬は途中で変えられない
原則、期首に決めた役員報酬は1年間固定。 柔軟に変えたい人には向きません。
③ 社会保険の“抜け道”として使うのは危険
事業実態が薄いと、 年金事務所や税務署から指摘される可能性があります。
節税目的だけで作るのはリスクが高いです。
④ 手間が増える
- 決算
- 法人税申告
- 社会保険手続き
- 経理
個人事業より事務作業は確実に増えます。
■ マイクロ法人が向いている人
- 個人事業の売上が安定してきた
- 副業が増えてきた
- 経費をしっかり管理したい
- 法人の信用力が必要
- 事業を分けたい
- 将来的に法人化を考えている
■ マイクロ法人が向いていない人
- 売上がまだ少ない
- 経理が苦手で手間を増やしたくない
- 社会保険料を下げる目的だけで作りたい
- 事業実態が薄い
■ まとめ
マイクロ法人は、 節税の裏技ではなく、事業を安定させるための“選択肢”です。
メリット
- 社会保険の最適化
- 経費の幅が広い
- 信用力アップ
- リスク管理がしやすい
デメリット
- 維持費
- 手間
- 役員報酬の制約
- 事業実態が必要
自分の事業規模や将来像に合わせて、 “ちょうどいい形”を選ぶことが大切です。
